フリー哲学者ネコナガのブログ

いろんなアイデアを解説したり、本を紹介したり、エッセイを書いたりしています。

新訳 ジョージ・バークリー『人知原理論』─存在するとは、知覚されるということである

ジョージ・バークリー『人知原理論』の新訳(ちくま学芸文庫、宮武昭訳)が刊行されていたので読んでみた。 バークリーと言えば、一般的にはあまり知られていないが(しかし、実はカリフォルニア州バークレーは彼の名に由来する)、哲学史に親しい人にはおな…

ロック『統治二論』(市民政府論)を読む─なぜ政治的社会が必要なのか

nekonaga.hatenablog.com 以前、モンテスキュー『法の精神』を簡単に紹介したが、現代のわれわれにとっても重要である社会思想家についての教科書的説明を見ていると、分量が限られているのは仕方ないにしても、どうも各思想家のアイデアを比較して「差」を…

モンテスキュー『法の精神』を読む(2)「権力分立」はなぜ重要なのか

モンテスキュー『法の精神』を紹介することにして、前回は同書の基本的な射程と、根本となる考え方を簡単にみた。今回は、前回触れずに終わった、あまりにも有名だが十分に理解されているとは言いがたい「三権分立」、ないし「権力分立」についてみておくこ…

モンテスキュー『法の精神』を読む(1)「法」とは何か

モンテスキューと言えば、一般常識としては『法の精神』であり「三権分立」だろう。こうなるとピンと来る人も多いが、もっとも、問題はむしろそこにあると言える。『法の精神』の内容を「三権分立」だけで済ませてしまうのはかなりの無理があるし、三権分立…

ショーペンハウエル『読書について』には結局何が書いてあるのか

ショーペンハウエル『読書について』(1851)を再読したので、それについてふれてみたい(私の中では「ショーペンハウアー」の方が自然なのだが、引用文献の表記に従うことにする)。読書論の古典として読み継がれているものだが、基本的には現代でも通用す…

ダーウィン進化論の何がすごいのか─ゼロからわかるオリジナルの「進化論」

さて本題だが、もっとも、実は上のタイトルの話は余談に過ぎるものではなく、言ってしまえばこのタイトルが、そのままダーウィン進化論の要約なのである。その意味では素晴らしいタイトルだ。つまり、生物は絶えず「生存闘争」をしているので、必然的に「生…


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