フリー哲学者ネコナガのブログ

いろんなアイデアを解説したり、本を紹介したり、エッセイを書いたりしています。

「定義」の重要性について少々、UFOなど交えながら

「定義」というのものの重要性について、少しみてみることにしたい。ロジカルな議論の世界では当然でも、一般的にはほとんど意識されていないと言えることである。 最初に、いわゆる「UFO」に関する議論を例に挙げてみよう。例えば、「UFOは存在しない」と主…

「信じる」ということについて

「諦めなければ必ず~」という言い回しがある。典型的には、立場的に上の者が下の者を鼓舞したり、仲間同士で元気づけたりする際に使われるものである。もっとも、言っている張本人がすでに諦めていて、実際上は何の効力も持たないことも多い。 とは言え、効…

狂人・奇人・変人

「狂人」という言葉がある。一方、「奇人」もあれば「変人」もあるだろう。任意に選んだが、このように並べてみると、どうも「変人」というのが最も一般的である。実際、「変人」は最も一時的な状態に過ぎないようなニュアンスがある。明日になったら変人で…

「サルでもわかる」について

「サルでもわかる」あるいは「サルにもわかる」というのは、何かのタイトルの一部としてよく見かける言葉である。これは、意味としては「バカにもわかる」のことだと言って反対する人はまずいないだろう。 もっとも、それならサルがバカであるなどと誰が言っ…

なぜ何もないのではなく何かがあるのか

www.scientificamerican.com 「なぜ何もないのではなく何かがあるのか(why is there something rather than nothing?)」。これは、ウィキペディアにもマニアックなエントリーがあるが、昔から多くの人間を悩ませてきた、広い意味での哲学における有名な問…

「重複表現」の問題(2)なぜ「違和感を感じる」に違和感を覚えるのか

nekonaga.hatenablog.com 「重複表現」について、前回はそれを嫌うことの妥当性についてみてみたが、今回は「なぜそれが生じるのか」も含めてもう少し真面目に考えてみることにしたい。具体的には、なぜわれわれは「頭痛が痛い」という言葉を聞くと頭が痛く…

「重複表現」の問題(1)「頭痛が痛い」は間違いなのか

「重複表現」というものがあるが、これについてとりとめもなく考えてみたい。 重複表現といえば、まず思いつくのは「頭痛が痛い」かもしれない。これは、最初の「頭痛」という言葉にすでに「痛い」という意味が入っているから、意味が二重になっている。だか…

シェイクスピアはどこへ消えたのか(追記あり)

4月になったので、シェイクスピアについてふれてみたい。なぜ4月かといえば、この4月がシェイクスピアの没後400年にあたるからである。シェイクスピアは、1616年4月23日に世を去った。死因については諸説あってよくわかっていないが、少なくとも老いて寿命で…

「印象に残っている新人」

今週のお題「印象に残っている新人」 たまには、と思ってはてなブログの「今週のお題」に則って書くことにしたら、今週のお題は「印象に残っている新人」とのことである。これはどうも、書けそうもない。 なぜなら、「新人」では選択肢が多すぎるからである…

ノーベル経済学賞受賞者はなぜロバートか

本など読んでいると「ノーベル経済学賞を受賞した○○が~」みたいな記述に出くわすことは少なくないと思うが、「経済学賞にロバート多すぎではないか」と思ったことないでしょうか。 個人的には何度もそう思って、いつも放っていたのだが、何度放っておいても…

コサ語学習者はコサ語の難しさに苛立っているわけではないという話

natgeo.nikkeibp.co.jp マッコウクジラは、クリック音でコミュニケーションしていて、方言まであるらしい。言語学をかじっている人なら、コミュニケーションのために発する音だからと言ってすぐに「言語」と言ってよいかという点はつっこみたいのが山々かも…


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