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フリー哲学者ネコナガのブログ

人間にまつわること、哲学や科学、宗教、社会の問題、生き方のことなど書いています。基本的にエッセイです。

「宗教」は今後どうなるのか(4)「資本主義教」の時代

nekonaga.hatenablog.com 「宗教は今後どうなるのか」である。 第1回では「お坊さん便」について触れ、第2回と第3回では二回に分けて、島田裕巳『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する (SB新書)』で解説されている各国での宗教事情をまとめた。今回はそれを踏…

「宗教」は今後どうなるのか(3)島田裕巳『宗教消滅』を読む(続き)

nekonaga.hatenablog.com 島田裕巳『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する (SB新書)』の内容を紹介しているところである。 前回は、同書で考察されている日本における宗教事情をみた。簡単にまとめれば、まず、日本では戦後の経済成長に伴う都市部への人口流入…

「宗教」は今後どうなるのか(2)島田裕巳『宗教消滅』を読む

nekonaga.hatenablog.com 前回は「お坊さん便」を引き合いに、日本における多数派宗教である仏教の位置づけの変化についてみてみた。おさらいと補足をしておこう。 まず、日本では長らく「あの世」に関するもろもろは仏教の独占状態であった。一応、「信仰し…

「宗教」は今後どうなるのか(1)「お坊さん便」からわかる日本での大きな流れ

宗教は今後どうなるのか。宗教は人類の歴史と同じくらい古いと言われている。しかし、一方でそろそろ消滅するという声もある。こうした問題について考えてみたいと思うが、今回は前置きとして「お坊さん便」についてみてみることにしたい。 昨年末にニュース…

世界宗教のはじまり─差別思想と平等思想

「差別思想と平等思想」というテーマで「世界宗教」について考えてみたい。ここで注目したいのは、いわゆる「世界宗教」はすべて「平等思想」を内包しているということだ。具体的には、宗教としてはキリスト教、仏教、イスラム教であり、人物としてはイエス…

「宗教」はなぜ存在するのか(2)

nekonaga.hatenablog.com 前回の続きである。宗教が存在し続けてきた理由の一つは、「物事に説明を与える機能を持っているから」という視点で考えているところであった。簡単にまとめると、歴史的には、神話―民族宗教的な説明で覆いきれないものが出てきたと…

「宗教」はなぜ存在するのか(1)

なぜ、宗教というものが存在するのか。 これは、答えられる疑問であろうか。あるいは、存在するから存在するとしか言いようがないのではないか。むしろ、あらゆる物事がなぜ存在するのかを説明するのが宗教の仕事であるとも言えるから、これが袋小路に入って…

仏教は宗教か(2)仏教はどこで生まれたか

nekonaga.hatenablog.com 前回、西洋―近代―キリスト教的な文脈での「宗教」概念について考えた。現在われわれが使っている「宗教」概念がそこに端を発することは、およそ間違いないであろう。 しかし、日本語での「宗教」という言葉の使い方、あるいは日本に…

「仏教」は宗教か(1)宗教=キリスト教か

「仏教は宗教か」ということについて考えてみたい。 「仏教は宗教か」と問われたら、それに答えるのはとても難しいであろう。しかし、なぜ難しいのか。端的に言ってそれは、何を問うているのかがそもそもわからないからである。 この問いは、よくみてみれば…

「予言」とは何か

「予言」とは何か。 予言について日本でよく言われることは、「予言と預言を混同してはならない」である。「予言」(あらかじめ言う)とは言わばまだ起こっていないことをすでに起こったかのように語ることで、当たったかはずれたかが問題とされる。一方で「…

宗教はなぜ広まるのか(2)国家と普遍宗教

nekonaga.hatenablog.com 「宗教はなぜ広まるのか」ということで、前回は「布教」について少し考えてみた。今回はもう少し広げて、なぜ普遍宗教は広まるのか、ということを考えてみたい。広まりやすい宗教の特徴は、前回みたところによると(1)特定の民族…

宗教はなぜ広まるのか(1)なぜ「布教」するのか

以前に書いた記事にコメントをいただいた。そこで疑問が二つあり、(1)自分が信じているものをなぜ他人にも信じさせようとするのか、そして(2)特定の宗教を信じることと神を信じることは同じなのか、というものであった。 (2)については、言いかえれ…

「神秘体験」とは何か(3)自ら起こす場合

nekonaga.hatenablog.com 宗教を考える延長上で「神秘体験」に注目しているが、前回と前々回ではそれぞれ「状況的に起こりやすい場合」と「体質として起こりやすい場合」をとりあげた。今回は、「自ら起こす」場合について考えてみたい。少しあやしくなって…

「神秘体験」とは何か(2)神秘体験が起きやすい体質

nekonaga.hatenablog.com 「宗教」について考えることの一環として「神秘体験」を取り上げているが、前回は「状況的に起こりやすい」場合に注目してみた。今回は、「先天的、あるいは後天的に体験しやすい体質を持っている場合」について考えてみたい。先天…

「神秘体験」とは何か(1)サードマン現象

「宗教」について考えることの延長として、親和性が高いと思われる「神秘体験」について考えてみたい。 いわゆる「神秘体験」を定義するのは難しいが、(1)日常的に起こるものではないこと、(2)多くの人にとって不可解な現象であること、くらいを確認し…

宗教とは何か(3)宗教を知るには、心から信じるしかない

nekonaga.hatenablog.com 前回、「ある宗教を信じている時の内面はどのようなものであるのか」という問いを残した。今回はそれについて考えることにする。 ある宗教を信じている時の実感がどのようなものであるかは、外からの理解は難しいであろう。そこでは…

宗教とは何か(2)少なくとも宗教は「信じる」ものである

nekonaga.hatenablog.com 前回、宗教と科学の関係について少しだけ触れた。これについて、一般的には「宗教とは信じるものであり、科学とは受け入れるものあるいは認めるものである」という根強い考え方がある。今回はこれについて考えてみたい。 「宗教とは…

宗教とは何か(1)宗教とは宗教でないものではない

「宗教とは何か」ということについて、少しずつ考えてみようと思う。 「宗教」とは何なのか。われわれは、たしかに何かを宗教と呼んでいる。しかし、「とは何か」ということになると、話は簡単ではない。 これは、学問的に定義するのも難しければ、一般的な…


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