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フリー哲学者ネコナガのブログ

人間にまつわること、哲学や科学、宗教、社会の問題、生き方のことなど書いています。基本的にエッセイです。

ちょっとした読み物

「未来予測」というものについて

tocana.jp スイス人のパウル・アマデウス・ディーナッハという人が書いた『Chronicles from the Future: The Amazing Story of Paul Amadeus Dienach』(未来からの年代記─パウル・アマデウス・ディーナッハのすごい話)という本が一部で話題になっているら…

狂人・奇人・変人

「狂人」という言葉がある。一方、「奇人」もあれば「変人」もあるだろう。任意に選んだが、このように並べてみると、どうも「変人」というのが最も一般的である。実際、「変人」は最も一時的な状態に過ぎないようなニュアンスがある。明日になったら変人で…

「サルでもわかる」について

「サルでもわかる」あるいは「サルにもわかる」というのは、何かのタイトルの一部としてよく見かける言葉である。これは、意味としては「バカにもわかる」のことだと言って反対する人はまずいないだろう。 もっとも、それならサルがバカであるなどと誰が言っ…

なぜ人は宝くじを買うのか

なぜ人は宝くじを買うのか。宝くじで当たるためである。宝くじ自体を持っていなければ、宝くじで当たることはない。 では、なぜ宝くじで当たりたいのか。それは、大金を手にしたいからである。あるいは、「夢を買う」という人もいる。 「夢を買う」というの…

なぜ何もないのではなく何かがあるのか

www.scientificamerican.com 「なぜ何もないのではなく何かがあるのか(why is there something rather than nothing?)」。これは、ウィキペディアにもマニアックなエントリーがあるが、昔から多くの人間を悩ませてきた、広い意味での哲学における有名な問…

「重複表現」の問題(2)なぜ「違和感を感じる」に違和感を覚えるのか

nekonaga.hatenablog.com 「重複表現」について、前回はそれを嫌うことの妥当性についてみてみたが、今回は「なぜそれが生じるのか」も含めてもう少し真面目に考えてみることにしたい。具体的には、なぜわれわれは「頭痛が痛い」という言葉を聞くと頭が痛く…

「重複表現」の問題(1)「頭痛が痛い」は間違いなのか

「重複表現」というものがあるが、これについてとりとめもなく考えてみたい。 重複表現といえば、まず思いつくのは「頭痛が痛い」かもしれない。これは、最初の「頭痛」という言葉にすでに「痛い」という意味が入っているから、意味が二重になっている。だか…

シェイクスピアはどこへ消えたのか(追記あり)

4月になったので、シェイクスピアについてふれてみたい。なぜ4月かといえば、この4月がシェイクスピアの没後400年にあたるからである。シェイクスピアは、1616年4月23日に世を去った。死因については諸説あってよくわかっていないが、少なくとも老いて寿命で…

「印象に残っている新人」

今週のお題「印象に残っている新人」 たまには、と思ってはてなブログの「今週のお題」に則って書くことにしたら、今週のお題は「印象に残っている新人」とのことである。これはどうも、書けそうもない。 なぜなら、「新人」では選択肢が多すぎるからである…

「か国語」の謎とこれから

「か国語」という単位の謎について、まじめに考えてみたい。単位というか数え方だが、「10か国語話せる」とか、「50か国語話せる!それはすごい!」とか、そういったコミュニケーションに違和感を覚えたことはないだろうか。 少なくとも私は違和感があり…

ノーベル経済学賞受賞者はなぜロバートか

本など読んでいると「ノーベル経済学賞を受賞した○○が~」みたいな記述に出くわすことは少なくないと思うが、「経済学賞にロバート多すぎではないか」と思ったことないでしょうか。 個人的には何度もそう思って、いつも放っていたのだが、何度放っておいても…

コサ語学習者はコサ語の難しさに苛立っているわけではないという話

natgeo.nikkeibp.co.jp マッコウクジラは、クリック音でコミュニケーションしていて、方言まであるらしい。 言語学をかじっている人なら、コミュニケーションのために発する音だからと言ってそれが「言語」とか「方言」と呼べるのかどうかは常に頭が痛い問題…

エイリアンはそんなにバカじゃないという話

映画『第9地区』を観ていて思ったのだが、時に、地球にやってくるエイリアン(地球外生命体、宇宙人)というのはどうしてこうもひどく描かれるのであろうか。 もちろん、「フィクションだから」というのはあるだろう。つまり、素晴らしいよりはひどい方がウ…

ブログの記事が無断転載されていることについて

本ブログの一部の記事が、いくつかのサイトに無断転載されている。先日新たに発見したのだが、実は以前からいくつか知っていたので、インターネットの世界では思っていた以上にこういうことが日常茶飯事なのだということに驚いている。 驚いているだけではな…

言葉の意味はどこにあるのか─「村上春樹は、むずかしい」

先日、『いくつになっても年をとらない新・9つの習慣』という本のタイトルを分析してみたが(「新年は謎だらけである」)、それ以来どうも、書店で並んでいる本を見ているとタイトルをあれこれ分析してしまうようになった。 そこで今回は、加藤典洋『村上春…

新年は謎だらけである

新年とは何か。文字通り新しい年のことである。 では、年とは何か。これは人間が便利なように、何日で一年と文化ごとに決めるものである。日本では多くの場合365日で1年である。しかし日というのも人間の都合で文化的に決めているから、やはり恣意的であ…

ディープ・パープルとロックの精神

イギリスのバンド、ディープ・パープルを久しぶりに聴いてみたらよかったので、ロックを再認識した。ディープパープルはたしか68年にデビューだったと思うが、イギリスでロックが全盛だったころにのちのハードロックやヘヴィメタルの先駆けとして登場した…

「アイデア」をどう出すのか

ブログを読んでくれている友人に「記事に書くことをいつもどうやって決めているのか」と問われたので、その回答をここでも共有しておこうと思う。 私の実感としては、意識して決めているというよりは、たいてい無意識である。基本的に、何をやっていてもなる…

ジョークはなぜおもしろいのか─予測不可能性と感情

ジョークはなぜおもしろいのか。 そもそも、おもしろいものすべてがジョークではないにせよ、おもしろいものをジョークと呼んでいるのであろうから、ジョークがおもしろいのは当然だと言えば話は終わりであろう。 しかし、ジョークがおもしろいとは限らない…

いちばん長い英単語と「再帰性」─全体を部分にできる人間の認知構造

いちばん長い英単語は何か。 スティーヴン・ピンカーによれば(『言語を生みだす本能』)、おそらく最も長い英単語は「floccinaucinihilipilification」である。その定義は「the categorizing of something as worthless or trivial」だそうだが、「無価値だ…

言語の何がそんなに不思議か─「言語学」は何をやっているのか

言語にまつわる問題は、謎だらけである。 人は、特別な事情がない限り、生まれ育った集団内での言語を母語として自然に身につける。しかし、そのこと自体がすでに謎である。どうやって自然に身につけるのか。コンピュータ技術が発達したおかげで、言語の習得…


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